お宝展示「プラモデル:連合艦隊」
またまた、ふるさと公園の「あなたのお宝展示します!」コーナーに、すっごいお宝の展示が実現しました!!
プラモデルの連合艦隊、大和、武蔵、赤城・・・・・・有名ところはともかく、駆逐艦の名前などは初めて知りました! う~ん!思わずうなってしまいます!
これは見に来てもらいしかないでしょう! ゼロ戦をはじめとした6機の48分の1モデルが展示してあります。 これと同じものが連合艦隊空母モデルにも載ってるので見つけてみてください
洋上模型で見る連合艦隊
NHK大河ドラマ、「坂の上の雲」のクライマックスシーン「日本海海戦」をご覧になった方は少なくないと思います。この海戦のあった日露戦争勃発前に編成されたのが、第一から第三までの3つの艦隊で成り立っていた連合艦隊でした。
太平洋戦争が避けられなくなったとき、連合艦隊司令長官山本五十六は飛行機の攻撃力に注目し、それまで考えられていたアメリカ艦隊を迎え撃つ様々な案を覆し、真珠湾に在泊する太平洋艦隊を航空母艦に搭載した飛行機で攻撃することを発案して運命の1941年12月8日、これを実行したのです。結果は、戦艦4隻沈没4隻損傷、その他の艦艇2隻沈没8隻損傷でまさに戦艦は壊滅というものでしたが、大きな目標のうちの航空母艦はすべて出航していて損害はありませんでした。
その後、必然的に航空母艦中心の艦隊で戦わざるを得なかったアメリカに対し、日本は、戦艦の数では絶対優勢となったのに、航空母艦を中心とした機動部隊が休みなく働き、護衛の高速戦艦を除いた戦艦の出番はありませんでした。いずれは艦隊同士の決戦でその後完成した巨大戦艦大和、武蔵の威力が発揮されるはずと思った連合艦隊。開戦後約1年、日本が自ら世界に示すことになってしまった空母機動部隊の絶大な攻撃力に気づいたときには、艦船と飛行機は、質・量とも、アメリカに大きく差をつけられていました。
ここにある洋上模型は、太平洋戦争で戦い、そのほとんどが失われた当時の連合艦隊の一部を、1942年ごろまでの大戦前期と1943年以降の後期に分けて展示しています。艦名のあとに、それぞれ何年ごろの姿であるかを記入してありますが、戦争の中期以降、機銃をはじめとする対空兵装が多くなっていることが、空からの攻撃が優位となったことを如実に示しています。
洋上模型の移り変わり
洋上模型とは、艦船模型の喫水線から下を省略し、水面に浮かんでいる姿を再現したものです。
1971年、それまでスケールの統一が図られていなかった艦船模型を700分の1の洋上模型としてシリーズ化したのが静岡の4社による「ウォーターラインシリーズ」です。その後、約2年で旧日本海軍の主要な艦船はほとんど揃うほどの発展を遂げ、価格も安かったため当時一大ブームとなりました。
そのコンセプトは、コレクションを主として作りやすさに重点を置いたものであり、同型艦の差異にもあまりこだわらず、細部を省略したものとなっていました。多くはそのまま組み立てるか少し手を加える程度で、色を塗って完成させ艦隊編成を楽しんだものでした。
外国艦も発売され1980年代にブームが一段落した後に、これらの洋上模型はマニア向けとなっていき、外国を含む他のメーカーもこのスケールで参入してスケールの統一化は進みましたが、700分の1というスケールでは、どうしてもプラスチックでは再現できないところがあり、一部の優れた技巧を持ったマニアを除いて、大きな壁が存在していました。
それを可能にしたのが、金属板の不要な部分を薬液で溶かして部品の型を抜いた「エッチングパーツ」です。この普及により、洋上模型は、2000年以降部品のさらなる細密化とともに新たな展開をみせることになり、近年、一部のメーカーで新製品開発競争が再燃してきました。しかし、組み立ての難度が上がってしまい、手馴れたマニアでも手軽には完成できないものとなってしまいました。
ここにある模型は9~16年前に作ったあまり手を加えなかった頃のもので、中には製作後35年を超えたものもあります。細かいことは抜きにして、とにかく数を揃えていくのが楽しみな時代でした。(古いものが多く、考証には不備なところもありますが、どうぞご容赦ください。その後の作品については、別の機会に展示したいと考えています。)
機動部隊の翼
太平洋戦争における艦隊兵力の中心は飛行機であり、空母を中心とした艦隊は機動部隊と呼ばれました。
ここには、連合艦隊の空母に搭載された飛行機を48分の1スケールで再現したものを並べました。
1 前期(1941年12月~1942年末頃まで)
① 零式艦上戦闘機21型
② 九九式艦上爆撃機11型
③ 九七式艦上攻撃機12型(大戦初期には九七式三号艦上攻撃機と呼ばれていました。)
2 後期(1943年~1945年8月まで)
① 零式艦上戦闘機52型
② 艦上爆撃機彗星11型
③ 艦上攻撃機天山12型
空母搭載機(空母の甲板から自力発艦出来る機ということで艦上機という)は、狭い航空母艦から発着するため、通常の陸上機と比べて、発着距離が短い、着艦時の衝撃に耐えられる構造、長い航続力などが要求され、主として次の3種類に類別されました。
①艦上戦闘機は、そのまま陸上戦闘機としても使える性能を持っていました。
②艦上爆撃機は、急降下爆撃を主として行い、頑丈さとある程度の空戦を行うための身軽さとを併せ持っていました。
③艦上攻撃機は、水平爆撃のほか雷撃も可能な搭載力が特徴で、通信士を乗せていることから、偵察にも使われましたが、反面速度が遅く機動力に欠ける面を持っていました。